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    話題沸騰中の無人販売所、各地の人気スポットを紹介

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    Cloudpick Japan
    ·2025年10月2日
    ·16分で読める
    話題沸騰中の無人販売所、各地の人気スポットを紹介
    Image Source: pexels

    日本全国で無人販売所が急速に注目を集めている。市場規模の拡大やフルセルフレジ設置企業の増加が、その勢いを示している。

    年度

    市場規模 (億円)

    前年度比増加率

    2021

    534

    -

    2022

    606

    13.4%

    日本全国のフルセルフレジ設置企業割合の推移を示す折れ線グラフ

    人気の理由として、次のような要素がある。

    • 人手不足の深刻化

    • 非接触型購買のニーズ

    • 24時間営業の利便性

    多くの人が「どこにあるのか」「どんな商品が買えるのか」と興味を持ち始めている。

    重要ポイント

    • 無人販売所は、24時間営業で便利な買い物体験を提供します。忙しい生活を送る人々にとって、いつでも利用できる点が魅力です。

    • 人手不足や非接触型購買のニーズが高まり、無人販売所の市場は急成長しています。特に、コロナ禍以降の需要が後押ししています。

    • 無人販売所では、冷凍食品やスイーツ、日用品など多様な商品が揃っています。リーズナブルな価格で手軽に購入できるのが特徴です。

    • 地域密着型の無人販売所は、地元特産品を扱い、地域コミュニティとのつながりを重視しています。住民にとって利用しやすい存在です。

    • 無人販売所の利用時には、年齢確認やトラブル対応に注意が必要です。安全に利用するためのポイントを理解しておきましょう。

    話題の無人販売所

    話題の無人販売所
    Image Source: unsplash

    首都圏

    首都圏では、無人販売所の数が急増している。特に「24スイーツショップ」は122店舗を展開し、多くの利用者が訪れている。

    店舗名

    店舗数

    24スイーツショップ

    122

    このショップは24時間営業で年中無休のため、忙しい生活を送る人々にとって便利な存在となっている。

    • 全国各地のご当地スイーツを自宅で楽しめる

    • 食べたい時に食べたい分だけ購入できる

    SNSでも話題となり、若者からファミリー層まで幅広い世代が利用している。首都圏の無人販売所は、非接触型の購買体験を求める人々のニーズに応えている。

    関西

    関西地方でも無人販売所の人気が高まっている。大阪市内には無人古着屋が複数存在し、個性的な商品を求める若者に支持されている。

    店舗名

    住所

    営業時間

    無人古着屋ノーヒット

    大阪府大阪市中央区西心斎橋2丁目10-10 奈良屋ビル1階

    24時間営業

    フセスリフト

    〒577-0056 大阪府東大阪市長堂1丁目19−2

    24時間営業

    古着無人販売OPEN!!

    〒558-0003 大阪市住吉区長居3丁目2-31

    24時間営業

    無人の古着屋

    〒535-0005 大阪市旭区赤川3丁目2-15

    不詳

    また、「木の実や」では24時間営業の無人弁当販売を展開し、和歌山市内に4店舗を構えている。手作り弁当を提供し、店舗内の厨房でスタッフが調理する場合もある。

    • 無人販売所は人と接触せずに買える安心感がある

    • 忙しい日常でもストレスなく買い物できる

    • 24時間営業で深夜のニーズにも対応

    • 小スペースで始められ、初期投資も比較的少ない

    このような特徴が、関西の無人販売所の利用者層を広げている。

    地方

    地方でも無人販売所は地域に根付いた存在となっている。大阪・茨木市の「FROZEN Lab.」や、全国各地に展開する冷凍自動販売機店が注目を集めている。

    • 綾瀬店(綾瀬市寺尾北2-6-7)

    • 港北ニュータウン店(横浜市都筑区荏田東4-19-23)

    • 奥州店(奥州市水沢大手町4-3)

    • 金沢大額店(金沢市大額2-20)

    • 塩山店(甲州市塩山熊野67)

    • 生駒店(生駒市鹿畑町62-4)

    • 玉野店(玉野市田井3-9-8)

    • 三豊店(三豊市詫間町詫間6784-85)

    • 西条店(西条市周布1650-1)

    • 高知宝永町店(高知市中宝永町4-13)

    • 呉店(呉市阿賀北7丁目1-20)

    • 浜田店(浜田市周布町295-4)

    • 唐津店(唐津市神田1986-12)

    • 佐賀鹿島店(鹿島市井出600-1)

    • 島原店(島原市片町576)

    地方の無人販売所は、地域住民の生活に密着している。

    特徴

    説明

    手軽さ

    地域住民が簡単に利用できる。

    地元特産品

    地域の魅力を発信する。

    低コスト

    人件費がかからず、運営コストが低い。

    24時間営業

    利用者にとって便利な選択肢。

    栃木県小山市の「上ちゃん家の野菜」や、コストコ商品を扱う無人販売所も話題となっている。地元の新鮮な野菜や特産品を手軽に購入できる点が、地域住民に支持される理由である。

    無人販売所の特徴

    商品と価格

    無人販売所では、全国各地の多様な商品が並ぶ。冷凍食品やお菓子、コスメ、日用品、洋服など、消費者のニーズに合わせたジャンルが揃っている。

    • 冷凍食品は保存性が高く、忙しい家庭でも手軽に利用できる。

    • お菓子やスイーツは、若者やファミリー層に人気がある。

    • コスメは話題性があり、気軽に試せる点が支持されている。

    • 日用品は消費サイクルが早く、リピート購入が期待できる。

    • 洋服は試着不要なアイテムが中心で、個性的な商品も多い。

    価格面では、無人販売所は有人店舗に比べて人件費がほとんどかからない。家賃や光熱費に加え、人件費が大きな負担となる有人店舗と異なり、無人販売所は電気代や商品補充・清掃程度のコストで運営できる。そのため、消費者はリーズナブルな価格で商品を購入できる傾向がある。

    運営スタイル

    無人販売所の運営スタイルは多様化している。

    • 完全無人型店舗では、スタッフが常駐せず、顧客がすべての操作を行う。

    • セルフレジ型店舗では、スタッフがいる場合もあり、顧客が自分でスキャンや決済を行う。

    • ハイブリッド型無人店舗は、ピーク時のみスタッフが対応し、それ以外の時間は無人で運営する。

    • 自動販売機型無人店舗では、購入がすべて自動販売機で完結する。

    多くの店舗が性善説に基づく運営を採用している。低コスト運営と高いリピート率を実現している事例もある。

    お客様の良心を信じることで、無人販売所の運営が成り立っている。

    管理体制としては、キャッシュレス決済や商品管理システムの導入が進んでいる。監視カメラや防犯センサー、顧客認証システムも設置されており、セキュリティ面でも安心できる環境が整っている。

    利便性

    無人販売所は、利用者にとって高い利便性を提供している。

    特徴

    説明

    24時間営業

    利用者はいつでも商品を購入できる。

    アクセスの良さ

    多くの場所に設置されており、アクセスが容易。

    非接触購入

    コロナ禍以降、非接触で迅速に商品を購入できる点が評価されている。

    人件費削減

    運営コストが削減され、効率的な運営が可能。

    利便性の向上

    顧客が自分のペースで買い物できるため、全体的な利便性が向上。

    スーパーやコンビニでも無人店舗やセルフレジが広く採用されている。顧客は慣れているため、導入もスムーズに進む。セルフレジのシステムは導入コストが低く、既存の店舗でも簡単に展開できる。24時間365日営業が可能で、幅広い商品を取り扱うことができる点も評価されている。

    韓国では無人販売文化が定着しており、日本でも同様のトレンドが広がっている。消費者は自分のタイミングで買い物できるため、日常生活の中で無人販売所の存在感が高まっている。

    おすすめスポット

    おすすめスポット
    Image Source: pexels

    都市型

    都市型の無人販売所は、アクセスの良さとSNS映えするデザインが特徴である。多くの若者やオフィスワーカーが利用している。

    店舗名

    設置場所

    主な販売商品

    SNS映えポイント

    Vege Rhythm(ベジリズム)

    千葉県船橋市金杉

    キャベツ、ネギ、パクチーなどの野菜

    木造小屋のデザイン、手書き黒板

    Hanasho owl

    新潟市中央区

    ドライフラワー、ギフト用花束

    白×木目の内装、自然光のある空間

    いつでもスイーツ

    東京都渋谷区など複数展開

    トゥンカロン、マカロン

    ピンク基調の内装、韓国カフェ風

    無人販売所の導入はコロナ禍以降に急増した。人手不足やリモート勤務の影響が背景にある。食品自動販売機の台数も微増している。SNSでは「#無人販売所」や「#映えスイーツ」の投稿が多く、話題性が高い。

    地元密着型

    地元密着型の無人販売所は、地域コミュニティとのつながりを重視している。空き店舗の活用や地域特有の商品展開が、住民の信頼を集めている。

    証拠内容

    説明

    地域との接点を深めながら、徐々に信頼やブランドを築いていく動きが、空き店舗の価値を引き上げる契機となります。

    無人販売所が地域に根ざすことで、信頼関係を構築し、地域コミュニティの活性化に寄与することが示唆されています。

    活用の成否は、周囲のまちづくりや地域コミュニティとの関係性にも大きく左右されます。

    地域との相乗効果を意識することで、無人販売所が持続可能な運営を実現しやすくなることが説明されています。

    地域密着型のサービスを提供することで、顧客との関係を強化できます。

    無人販売所が地域特有のニーズに応じた商品を展開することで、地域コミュニティとの結びつきを強化することができることが示されています。

    地元の野菜や特産品を扱う店舗では、住民が気軽に利用できる。地域のイベントやまちづくりと連携することで、持続可能な運営が可能となる。

    新店舗

    新店舗の無人販売所は、独自の商品やサービスで注目を集めている。SNSで話題になりやすいスイーツや、贈り物に適した商品が人気である。

    • ドバイチョコレートは看板商品として人気が高い。

    • 纏ショートケーキ缶は華やかな見た目で贈り物に最適。

    • アサイーボウルはヘルシー志向の利用者に好評。

    • 団子瓶やリボンクロワッサン、クルンジクロワッサンはSNSで話題となっている。

    • クレームブリュレドーナツや穴あきチーズケーキ、ご褒美だんごも注目されている。

    新店舗では、プレオープン時にインフルエンサーを招致することで認知度を高めている。SNSでの拡散やメディア露出が来客数の増加につながる。24時間営業や人件費削減によって、利便性とコストパフォーマンスも向上している。

    新しい無人販売所は、話題性と利便性を両立し、今後も注目される存在となっている。

    今後の展望

    トレンド

    無人販売所の市場は今後も急速に拡大する見通しだ。

    • 無人販売市場は年率50%以上の成長が予測されている。

    • コロナ禍以降、非接触ニーズと人手不足が成長を後押ししている。

    • eコマースの人気が無人店舗の需要をさらに高めている。

    市場規模 (米ドル)

    年平均成長率 (CAGR)

    2028

    2805億1,000万

    34.3%

    最新の無人販売所では、AIや画像認識技術を活用したウォークスルー型店舗や、医療施設内の無人決済システムなどが登場している。

    • 住一 HOTEL 関空店では、QRコード決済とAI画像認識でスムーズな買い物体験を提供している。

    • ファミリーマートTouch To Go i-Mall店は、天井カメラで商品を認識し、短時間で決済が完了する。

    • 地域密着型の冷凍自動販売機店舗も増加している。

    海外、特に韓国ではAIやAR/VR技術が消費者の購買行動に影響を与えている。AIは購買データを分析し、個別の商品提案を行う。VRやARは仮想空間で商品体験を可能にし、購買意欲を高めている。今後、日本でもこうした技術の導入が進むと考えられる。

    利用のポイント

    無人販売所を利用する際には、いくつかの注意点がある。

    • 年齢確認が難しく、不正購入のリスクがある。

    • 万引きや料金ごまかし、料金箱の盗難などのリスクが存在する。

    • 顧客サポートが不足し、トラブル時の対応が課題となる。

    • システムトラブルやITリテラシーの壁も無視できない。

    小売業界では年間約8,350億円の不明ロスが発生しており、その多くが万引き関連と推定されている。

    現金スタイルの無人販売所では、釣銭や未払いの問題が発生しやすい。料金箱ごと盗まれる事件や、代金をごまかされる事例も報告されている。
    善意と悪意の見極めが難しいため、AIカメラや顔認証技術、リモートサポート、AIチャットボットの導入が進んでいる。

    便利な使い方としては、設置場所の特性を理解し、ターゲット層に合った商品を選ぶことが重要だ。

    • オフィスビルではランチ用デリカや栄養補助食品が人気。

    • 住宅地では日常使いの食材セットやスイーツが選ばれている。

    • キャッシュレス決済を利用すれば、現金を持たない人も安心して利用できる。

    無人販売所は、利用者が自分のペースで買い物を楽しめる新しい選択肢として、今後も進化し続けるだろう。

    無人販売所は、利用者がアプリや顔認証なしで気軽に買い物できる点や、普段手に取らない商品を試せる楽しさが高く評価されている。

    • 品揃えはコンビニ並みで、無料で商品を試せる店舗も存在する。

    • 新しい発見やエンターテイメント性も魅力となっている。

    市場は今後も拡大が予測されている。

    市場規模 (米ドル)

    年平均成長率 (CAGR)

    2025

    45億

    25.5%

    2033

    273億

    25.5%

    国内外ではCloudpickのウオークスル型無人店舗やAmazon GOなど多様な無人店舗が登場し、AIや自動化技術の進化も期待されている。
    再来店パターンの分析から、ロイヤルカスタマーの発見や再訪率向上の施策も進んでいる。

    無人販売所は、今後も新しい購買体験を提供し続けるだろう。読者もぜひ一度、その利便性と楽しさを体感してほしい。

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